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緩和型生命保険とは、生命保険に申込むときに必要な告知の項目が少なくて、持病があっても入りやすい生命保険(死亡保険)です。
通常、生命保険に加入するときには告知が必要です。告知は、現在の健康状態や既往歴、職業などについてのいくつかの質問に答える形式で行われます。
生命保険は多くの人が加入して、加入者から集めた保険料をとりまとめ、死亡した人がいたときなどに保険金を支払う助け合いの仕組みです。もし加入者のなかに重い病気の人や危険な職業についている人がいると、死亡リスクが高い人が含まれることになり、その人に保険金を支払う可能性が高くなって加入者間の公平性が保てなくなります。
そこで、事前に告知をしてもらい、公平性が保てるような一定の条件に該当する人たちが加入できるようにしている(加入者を選択している)のです。
生命保険に告知があることにより、健康状態によっては保険に入りたくても入れないという人が出てきてしまいます。そこで、そのような人でも入りやすくした保険が登場しました。それが健康告知の少ない緩和型(正式には「引受基準緩和型」)の保険です。緩和型保険は、告知項目が少ない(限定されている)ため、「限定告知型」とも呼ばれます。
◯ | 告知項目が少ない(数項目) |
---|---|
◯ | 病気でも入りやすい |
△ | 保険料が割高 |
さらに、緩和型保険にも入れない人たちのために、告知なしで入れる無選択型の保険もあります。
一般の生命保険、緩和型の生命保険、無選択型の生命保険を比較すると、下記の図のような違いがあります。
緩和型の生命保険は健康に関する告知項目が少なく、数項目の質問に対して全て「いいえ」と回答できれば加入が可能(※)です。
(※)職業等健康状態以外の理由で入れない場合があります。
告知の内容は保険会社や商品によって違いがありますが、おおむね以下のような質問になります。
1 | 3ヵ月以内に、医師から入院や手術、検査をすすめられたことがありますか? |
---|---|
2 | 2年以内に、病気やけがで入院または手術をうけたことがありますか? |
3 | 5年以内に、以下の病気で医師の診察・検査・治療・投薬のいずれかをうけたことがありますか?
がんまたは上皮内新生物、肝硬変、統合失調症、認知症、アルコール依存症 |
緩和型生命保険には、加入して1年間は保険金が半分(50%)になるという条件がついていることがあります。初年度から満額が支払われるか、削減があるか、加入前によく確認しておくとよいでしょう。
生命保険には定期保険や終身保険といった種類がありますが、緩和型の生命保険にも同様にいくつの種類があります。目的に応じて、加入する保険を選ぶようにしましょう。
種類 | 保障内容 |
---|---|
終身保険 | 保障が一生涯続く生命保険 |
定期保険 | あらかじめ保険期間が決まった生命保険 |
収入保障保険 | あらかじめ保険期間が決まっていた、保険金を年金として毎月一定額ずつ受け取れる生命保険 |
このように緩和型であっても一般の生命保険と同じような保険が揃っていますが、販売している保険会社は限定されているため、商品数が少ないのが現状です。
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