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積立利率変動型終身保険とは?保険の概要・メリット・デメリットを解説

生命保険

公開日:2025年1月9日

積立利率変動型終身保険|固定利率と変動利率の違い

積立利率変動型終身保険は、市場金利の変動により保険加入後も積立利率が変わる保険です。そのため、受け取れる保険金や解約返戻金の額は市場金利の影響を受けます。 金利上昇局面になると積立利率の見直しが行われ、解約返戻金や保険金額が増える 仕組みです。

本記事では、新たに保険加入を検討している人、保険の見直しを考えている人に向けて、積立利率変動型終身保険について解説します。ぜひ、参考にしてください。

1.積立利率変動型終身保険とは

積立利率変動型終身保険は、 市場金利に連動して積立利率が調整される終身保険 です。積立利率は、保険料に含まれる積立金に適用される利率を指します。金利の変動によって積立利率が変わると、将来の保険金や解約返戻金も変動する仕組みです。通常、保険会社は最低保証利率を設定して、積立利率に下限を設けています。

2.積立利率変動型終身保険のメリット

積立利率変動型終身保険のメリットについて、インフレ局面での強さや生命保険料控除、最低保証金額の設定に触れつつ解説します。

2-1.インフレ局面に強い

積立利率変動型終身保険はインフレに強い保険です。市場金利が上がると、積立利率も上がる特性があるためです。

一般的な固定利率で運用される終身保険の場合は、インフレによる物価高でお金の価値が下がると、受け取る保険金額や解約返戻金の実質的な価値も低下します。一方、積立利率変動型終身保険は、金利上昇局面になると積立利率の見直しが行われ、解約返戻金や保険金額が増える可能性があります。そのため 一般の終身保険よりインフレに強い という特徴があります。

2-2.積立利率には最低保証が設定されている

市場金利の動向によって積立利率が上がるという話をしましたが、逆に下がる可能性もあります。ただし積立利率には最低保証が設定されているため、保証利率を下回ることはなく、死亡保険金額も契約時に定めた最基本金額が保証される商品設計になっています。そのため、死亡保障の観点からは一定の金額を確保することができるといえます。

また、一度上がった積立利率が下がる場合でも、それ以前に 増加した保険金額や解約返戻金は減少しない こともメリットといえるでしょう。

2-3.生命保険料の控除対象になる

積立利率変動型終身保険の保険料は、確定申告や年末調整において生命保険料控除を受けることが可能です。積立利率変動型終身保険は一般生命保険料控除に該当し、年間の支払い保険料(対象となる他の保険とあわせて)に応じて 所得税で最大4万円、住民税で最大2万8,000円が、その年の所得から控除 されます。控除された金額分、課税所得が減少するため、 所得税・住民税の負担を抑えられ ます。

3.積立利率変動型終身保険のデメリット

積立利率変動型終身保険のデメリットについて、割高になる可能性がある保険料と早期解約による元本割れのリスクについて解説します。

3-1.保険料が高くなりやすい

積立利率変動型終身保険は終身保険の一種であり、保険料は定期保険に比べて割高になる傾向があります。 同種の一般の終身保険と比べても当初の利率のままだと割高になりがち です。そのため、高額な死亡保障を設定する場合、保険料の割高感がさらに強まるでしょう。死亡保障が目的の場合は、保険料と保障内容のバランスを慎重に検討し、必要に応じて定期保険や収入保障保険などとの組み合わせも検討してください。

3-2.早期解約は大きく元本割れしやすい

積立利率変動型終身保険は解約返戻金を受け取れますが、加入後の比較的早い時期に解約すると元本割れをする可能性が高くなります。貯蓄目的で終身保険に加入する人もいますが、やむを得ず途中で解約する場合は時期を慎重に検討する必要があります。

多くの保険会社は定期的に解約返戻金額を通知しているので、金額の推移を確認してください。また、加入前に解約時期ごとの解約返戻金をシミュレーションし、長期的な資金計画と照らし合わせて解約時期を検討しましょう。

4.積立利率がより高い保険に入るなら外貨建て商品を選ぼう

積立利率の高い商品に加入すると、貯蓄性が高くなる可能性があります。そして積立利率の高い商品を選ぶなら、外貨建ての商品がおすすめです。

近年、積立利率変動型終身保険は、外貨建ての商品が多くなっています。なぜなら日本では長い期間ゼロ金利政策が続いてきたため、魅力的な積立利率の商品を出すことができなかったからです。金利の高い外貨建ての商品なら、円建て商品と比較して高い積立利率が設定できます。ただし外貨建て商品の場合、 為替変動により、円換算した受取額が減少する、または元本割れするリスクがある 点に留意しましょう。

5.保険料を一時払いにすると貯蓄性が高まる

積立利率変動型終身保険の貯蓄性を高める方法として、保険料の一時払いについて解説します。

積立利率変動型終身保険で保険料の一時払いに対応している商品を選択すると、貯蓄性を高められます。一時払いだと、まとまった金額での運用が可能となるため、保険料が割引され、その分貯蓄性が高まります。一括での資金投入は、毎月コツコツ積立を行うより複利効果を高められます。ただし、一時払いは大きな資金が必要(初期投資が大きくなる)となります。

また 一時払いの場合、生命保険料控除は保険料払込時の1回のみの適用 となります。さらに、年間の控除額には上限があるため、税制上のメリットは小さくなります。

6. 金利が上昇すると思っている人には積立利率変動型終身保険がおすすめ

金利の動向は、社会情勢や政策などを手がかりに変動を推測できます。今後、金利が上がると思う場合は、積立利率変動型終身保険がおすすめです。 インフレにより金利が上昇すると積立利率が上がり、結果として死亡保険金や解約返戻金が増える 可能性があります。

7.積立利率変動型終身保険の注意点

積立利率変動型終身保険の注意点として、元本割れのリスクと、保険料による生活資金の圧迫リスクについて解説します。

7-1.元本割れのリスクがある

一般的な終身保険と同様に、 短期解約の場合は積立利率変動型終身保険にも元本割れのリスク があります。また、外貨建ての積立利率変動型終身保険を選んだ場合は、 為替の影響によっても元本割れするリスク があります(円換算する際の元本保証がありません)。

貯蓄を目的とするなら、長期的な資金計画を立てて解約時期を慎重に検討しましょう。

7-2.保険料は無理のない金額にする

一般的な終身保険と同様に、積立利率変動型終身保険の月々の保険料も、無理のない範囲に設定にすべきです。長期間にわたって保険料を支払うため、保険料を高く設定すると生活資金を圧迫する可能性があります。将来的に支出が増えた場合を想定し、無理なく支払える金額を設定してください。

8.積立利率変動型終身保険を検討する際のチェックポイント

積立利率変動型終身保険を検討する際のチェックポイントを解説します。①保険料の支払方法と払込期間、②積立利率、③解約返戻金について、それぞれ以下のポイントで確認しましょう。

8-1.保険料の支払方法と払込期間

保険料の支払方法は、 一時払い・月払い・年払い などがあり、一定の保険料を前払いする前納もできます。保険料払込期間は、一生涯払い続ける終身払いか、期限を決めて支払う短期払いかのいずれかです。終身払いは生存中ずっと保険料を払い込み続けることになりますが、短期払いよりも1回あたりの保険料を抑えられます。

8-2.積立利率が見直されるタイミング

積立利率変動型終身保険は、市場金利の変動に合わせて積立利率が一定期間ごとに見直されます。一時払いで保険料を払込むタイプは、多くの場合、10~20年などの期間ごとに積立利率が見直される傾向です。一時払い以外のタイプは、一般的に毎月積立利率の見直しが行われます。

8-3.解約返戻金がプラスになるタイミング

加入期間にしたがって解約返戻金は増えていきますが、 保険料払込期間中に解約すると、ほとんどの場合は損 をしてしまいます。また、一時払いで保険料を支払っていても、早い段階で解約すると返戻金が保険料を下回る場合があります。解約返戻金を活用したいと考えるなら、 返戻率が100%を超える(支払った保険料より解約返戻金の額の方が大きくなる)タイミングを見定める 計画性が重要です。

9.積立利率変動型終身保険以外の終身保険

積立利率変動型終身保険以外の終身保険を紹介します。各商品の特徴を把握し、比較検討に役立ててください。

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9-1.低解約返戻金型終身保険

低解約返戻金型終身保険は、通常の終身保険に比べて、 保険料払込期間中の解約返戻金額を抑えた商品 です。 保険料払込期間が終了した後は、一般的な終身保険と同程度まで解約返戻金が増加 する設計になっています。

通常の終身保険よりも保険料が割安 になるため、同じ保険料でより大きな保障を得られたり、長期的な資産形成に活用しやすい商品です。ただし、保険料払込期間中に解約すると、解約返戻金が少額となりますので注意しましょう。

低解約返戻金型終身保険は、長期的な視点での資産形成に有効なので、たとえば、教育資金の準備や老後資金の準備として、低解約返戻金型終身保険を活用する人がいます。

9-2.変額終身保険

変額終身保険は、 積立金を株式や債券、投資信託などで運用するタイプの終身保険 です。運用成果によって保険金や解約返戻金の額が変わります。 市場動向によっては元本割れとなるリスク があります。また積立利率変動型終身保険とは異なり、変額終身保険には積立利率の最低保証がありません。

投資性が強いため、ある程度の投資知識とリスク許容度がある人に適しています。

9-3.利率変動型積立終身保険

利率変動型積立終身保険と積立利率変動型終身保険は、名前こそ似ていますが異なる商品です。 利率変動型積立終身保険の主な特徴は、積立(貯蓄)部分と保障部分が分かれており 、その割合を柔軟に設定できる点です。積立金の比率を高くすれば貯蓄性が増し、保障部分を多くすれば保障が厚くなります。また、必要に応じて積立金を引き出せる点は、利率変動型積立終身保険のメリットといえます。

なお、利率変動型積立終身保険は、積立と保障が組み合わされ、1つのアカウント(口座)から割合を自由に決められることから「アカウント型保険」や「自由設計型保険」とも呼ばれています。

かつて大手生保を中心に売られていましたが、現在はほぼ扱いがない商品です。

10.終身保険の活用例

ここでは、積立利率変動型終身保険に限定せず、終身保険全般の活用例を紹介します。積立利率変動型終身保険を検討している人は、さまざまな活用例を参考にして、自身の目的に合った利用法を選びましょう。

【完全版】適切な終身保険の選び方と4つの注意ポイント

10-1.子どもの教育資金

終身保険を活用すると、子どもの進学時に必要になる学費をカバーできる可能性があります。保険金額として定めた死亡保障は、契約時から設定されています。ただし、保険料を払い込んでいる間に解約すると、元本割れするリスクがあるので注意しましょう。

10-2.老後の暮らしの備え

解約払戻金は、老後の備えとして役立てることができます。保険料払込期間を退職時期に合わせて60~65歳までを目安に設定すると、それ以降、支払った保険料の総額を上回る解約返戻金を受け取れる可能性があります。

10-3.自身の葬儀費用

自身の葬儀費用を用意する目的でも終身保険を活用できます。葬儀関連には数百万円もの費用がかかるため、いつかはわかない死亡時に確実に保険金を受け取れる終身保険は万一の備えとして有効です。

10-4.相続対策

お金を残したい人を終身保険の受取人にしておくと、遺言書で資産の受取人を指定する場合と同様の効果を期待できます。さらに生命保険には非課税枠があり、保険金額が「 500万円×法定相続人の数 」の範囲内であれば相続税はかかりません。
そのため終身保険はスムーズな相続のために有効です。

11.まとめ

積立利率変動型終身保険は、市場金利に連動して積立利率が調整されることで、死亡保険金や解約返戻金が変動します。金利上昇時には将来受け取れるお金が増えることになるため、インフレ局面に強い商品といわれています。一方で、死亡保障という観点からすると保険料が定期保険に比べてかなり割高になる点に注意が必要です。


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執筆くらべる保険なび編集部

株式会社LHL(日本生命グループ)にて、「くらべる保険なび」の保険情報コンテンツの企画・編集・制作を担当しています。保険の専門知識を持つメンバーやFP資格を有するメンバーが情報収集や取材を行い、保険に関する基礎知識をわかりやすくお伝えします。

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