生命保険や医療保険などの保険契約は、主契約と特約から構成されています。主契約は保険のベースとなる部分、特約は主契約の保障を充実させるためのオプションとなります。通常その保険でもっとも重要な保障が主契約となっており、必要に応じて特約を付加するのが一般的です。
- 1-1.【疑問1】主契約、特約の内容はどうすればわかりますか?
- 1-2.【疑問2】特約を付けず、主契約だけで保険契約をすることはできますか?
- 1-3.【疑問3】特約だけで保険契約をすることはできますか?
- 1-4.【疑問4】主契約を解約して特約だけを続けることはできますか?
- 1-5.【疑問5】主契約、特約はいくつでも付けられますか?
- 1-6.【疑問6】主契約にはどのようなものがありますか?
- 1-7.【疑問7】特約にはどのようなものがありますか?
- 1-8.【疑問8】生命保険の特約に医療保障を付けるのと、生命保険とは別に医療保険に加入するのとでは、どちらがいいですか?
- 1-9.【疑問9】特約を付けるべきか迷います
1.保険の主契約と特約に関するQ&A
主契約と契約に関する9つの疑問をQ&A形式で紹介します。保険の加入や見直しの際に参考にしてください。
1-1.【疑問1】主契約、特約の内容はどうすればわかりますか?
主契約・特約の内容は、 パンフレットや保険証券にくわしく書かれています。 加入時や見直し時は、保障内容だけでなく、主契約と特約の保険料・保険期間もあわせて確認してみましょう。
1-2.【疑問2】特約を付けず、主契約だけで保険契約をすることはできますか?
主契約は保険契約のベースとなる部分なので、 それだけで単独加入することができます。 また、必要のなくなった特約を途中で解約し、主契約のみの契約に変更することも可能です(商品によっては、特約の解約ができない場合があります)。
1-3.【疑問3】特約だけで保険契約をすることはできますか?
特約は主契約に付加するものなので、
単独で加入することはできません。
※ただし、最近は特約のみを組み合わせて加入するタイプの商品もあります。
1-4.【疑問4】主契約を解約して特約だけを続けることはできますか?
主契約を解約すると、特約を含めたすべての契約が消滅 します。特約のみを継続することはできません。
1-5.【疑問5】主契約、特約はいくつでも付けられますか?
原則として、
主契約に複数の特約を付けることはできます
が、主契約を複数付けることはできません。
※最近は主契約を複数組み合わせたり、特約のみを組み合わせたりする商品もあります。
1-6.【疑問6】主契約にはどのようなものがありますか?
主契約にはさまざまな種類があります。代表的なものをみてみましょう。
■おもな主契約の種類
主契約の種類 | 保険のタイプ | 保険期間 | |
生命保険 | 定期保険 | 掛け捨て | 一定期間 |
終身保険 | 貯蓄型 | 一生涯 | |
養老保険 | 貯蓄型 | 一定期間(満期あり) | |
医療・がん保険 | 医療保険 | 掛け捨てが主流 | 一定期間/一生涯 |
がん保険 | 掛け捨てが主流 | 一定期間/一生涯 |
1-7.【疑問7】特約にはどのようなものがありますか?
特約の種類は実にさまざまです。 死亡保障を厚くするもの、病気・けがの治療に備えるものだけでなく、その他にも多くの特約 があります。特約の保険期間は、主契約の保険期間や保険料払込期間と同じ場合が多いですが、異なるケースもあるため注意が必要です。
■特約の一例
特約の種類 | 保障内容 | |
死亡保障 | 定期保険特約 | 一定期間に死亡・高度障害になったときに保険金を受け取ることができます。 |
収入保障特約 | 死亡・高度障害のときに保険金を年金で受け取ることができます。 | |
病気・けがの治療 | 疾病入院特約 | 病気で入院したときに給付金を受け取ることができます。 |
通院特約 | 入院給付金の支払い対象となる入院をしたあと、その治療のために通院した場合、給付金を受け取ることができます。 | |
その他 | リビングニーズ特約 | 余命6か月以内と診断された場合、生前に死亡保険金の全部または一部を受け取ることができます。 |
介護特約 | 所定の要介護状態が一定期間継続したときに、一時金や年金を受け取ることができます。 |
1-8.【疑問8】生命保険の特約に医療保障を付けるのと、生命保険とは別に医療保険に加入するのとでは、どちらがいいですか?
生命保険の特約に医療保障を付けると、将来的に 生命保険の保障がいらなくなって解約する場合に、必要な医療保障も消滅 してしまいます。必要な保障をしっかり確保するためにも、別々に保険に加入するほうがよいでしょう。
1-9.【疑問9】特約を付けるべきか迷います
特約は主契約を補うものであって、 必ず付けなければならないものではありません。 本当に必要かどうかをよく考えて検討しましょう。また、 特約を付けることで保険料が高くなります。 一つ一つの保険料はわずかであっても、特約が複数になると保険料が高額になるので気をつけましょう。医療保険とがん保険に加入している場合などは、保障が重複することがあります。契約内容を見直して保険料を節約しましょう。
2.まとめ:主契約は保険のベース、特約はオプション
主契約は保険のベースとなる部分、特約は保障を充実させるためのオプションです。特約が必要かをよく検討し、付ける場合は保障が重複しないよう注意しましょう。