ライフステージ別
保険の選び方・相談のポイント
定年退職したときの 保険の選び方
定年退職や子どもの独立で生活や収支が大きく変わる老後は、
家計の見直しと同時に健康面のリスクを考慮して、生命保険や介護保険を見直すことが重要です。

定年退職したら
保険の見直しは必要?
ライフステージの変化に合わせた見直しを

老後は定年退職や子どもの独立などにより、それまでとは異なる生活や家計収支の変化を経験します。定年後も働く割合は増えていますが、実際の収入は以前よりも低くなりがちです。65歳以降は公的年金だけで暮らすケースも多く、収入がさらに減ることも考えられます。そのため、家計の見直しをすることが重要です。
同時に、老後の健康面でのリスクも考慮する必要があります。そのため、医療保険、がん保険、生命保険や、介護保険も合わせて見直し、準備を整えておくことが重要です。
また、老後の生活資金をイメージするだけでなく、相続についても考えておく必要があります。近年、相続トラブルは財産の額に関わらず増加傾向にあり、トラブルを避けるためにも、生命保険を上手に活用し、事前に準備をしておくことが大切です。
ポイント
老後の生活を安定させるためには、①家計の見直し、②健康面でのリスク対策、そして③相続対策の3つの準備が重要となりますので、それらを踏まえて見直しを検討する機会を設けましょう。
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定年退職したときの
保険の考え方
保険の種類別に解説
定年退職時の保険の考え方については、まず健康保険について、国民健康保険、任意継続健康保険、家族の健康保険(被扶養者)のいずれかに加入する手続きが必要になります。民間の保険では、死亡保障の見直しや、高まる病気や介護に対するリスクに備えて、医療保険や介護保険の保障を充実させることを検討すると良いでしょう。また、相続についても考えておく必要があります。
生命保険
終身保険で葬儀費用の備えを
定年退職後の生命保険は、子どもが独立している場合は高額な保障は不要となることが多いです。基本的には葬儀費用にあたる300万円くらいの終身保険があるとよいでしょう。残された家族の生活費を考慮する場合はその分の保障を上乗せするか定期保険などで増やす検討をしましょう。
生命保険は相続対策としても活用できます。下記「相続対策の保険」の項目を参照ください。
医療保険・がん保険
高まる病気リスクへの備えを
老後は、病気のリスクがより高まってきます。
病気のリスクについて考える際には、公的医療保険などでカバーできない部分の費用を補うことのできる、民間の「医療保険」への加入や保障内容の見直しに加えて、三大疾病(がん、急性心筋梗塞、脳卒中)に手厚い保障や、介護保険も考慮してを検討するとよいでしょう。
高齢になると持病があって加入をあきらめている方もいますが、持病があっても加入しやすい医療保険(引受緩和型)も販売されていますので、ご検討されることをおすすめします。
資産形成系の保険
退職金は、生活スタイルに合わせてバランスよく運用
定年退職金は、生活費や趣味、ローン返済など、個々のライフスタイルや目的に合わせて使われますが、一度に全額使うわけではなく、少しずつ切り崩していくことになりますので、すぐに使わない部分の有効活用として資産運用を行うとよいでしょう。
株式投資信託や個人向け国債などのほか、変額保険、外貨建て保険などでも資産運用が可能です。
ただし、将来の生活費にもあてる大切なお金です。資産運用を検討する際は、リスクとリターンを考慮し、自分のライフプランやリスク許容度に合わせて選択することが大切です。
相続対策の保険
目的に合わせて幅広い活用法がある
生命保険は、相続対策として活用でき、保険金受取人の指定により特定の個人に直接お金を残したり、相続税の非課税枠を利用することが可能です。
また相続税は、被相続人(お亡くなりになった方)の死亡から10か月以内に申告・納付を済ませなければならず、原則は、現金払いとなります。もし相続財産の多くが不動産である場合、すぐに換金は難しいため、生命保険を使って納税資金を用意するという対策も可能です。
生命保険を活用した相続対策を検討する際は、ファイナンシャルプランナーなどに相談し、ご自身の状況に合った最適な対策を検討することをおすすめします。
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保険選びの優先順位
家族の生活保障の見直しから

優先順位については、個人のライフスタイルや収入、価値観、健康状態などを考慮して判断します。
一般的には、家族の生活保障の必要性を考慮しつつ死亡保障額を見直し、病気やケガのリスクに備えて医療保険やがん保険の見直しや新規検討を行います。介護保険は介護が必要になった場合に備えて早めに準備しておくことが大切です。
次はご自身の考え方にもあわせて、退職金の運用計画を立て、資産形成のための保険やその他の金融商品などを組み合わせることで、退職金を賢く運用するなど、資産形成系の保険を検討してみるとよいでしょう。また必要に応じて、相続の準備も検討しましょう。
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保険料の支払いで
得するポイント!
かしこく保険に加入して家計にも優しく

生命保険に加入すると、長年にわたり保険料を支払い続けていくことになります。そこで保険料を支払いながら、節約につながる工夫を紹介します。
生命保険料控除で税金が安くなる
生命保険や医療保険等に加入して保険料を支払うと、年間の払込保険料に応じて生命保険料控除を受けることができ、所得税や住民税が減額されます。申告は会社員・公務員等であれば年末調整で、自営業者等であれば確定申告で行います。
生命保険、医療保険、個人年金保険、学資保険など、保険に加入している方は生命保険料控除の申告をお忘れなく!
クレカ払いでポイント獲得
保険料の支払方法には口座振替やクレジットカード、団体扱(勤務先等の給与天引き)、集金などがあります。
このなかでクレジットカードで支払いをすると、保険料の支払いにおいてもクレカポイントを貯めることができます。
月々数万円の保険料支払いにおいては、かなりのポイント獲得が期待できますので、ポイ活をされている方はぜひご活用ください。
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保険の入り方
おもな加入経路について
保険に入るには、インターネットで申し込んで加入したり、保険会社や保険代理店の担当者と面談して加入するなどの方法があります。
ネット申込み(保険会社)
保険会社のWEBサイトから試算・申込みをします。
保険会社の担当者
生命保険会社の営業担当者と面談して提案を受け加入します。
保険ショップ(保険代理店)
町なかにある保険ショップに行き、担当者と面談して提案を受け加入します。
訪問型のプランナー(保険代理店)
自宅やカフェなどに担当者に来てもらい面談して提案を受け加入します。
主な加入経路の比較
保険の知識 | 商品の選択肢 | |
---|---|---|
ネット申込み (保険会社) | 要 加入する保険(保障)や金額を選ぶために、一定の保険知識が必要です。 | WEBダイレクトに対応した保険のみとなるため、商品の選択肢は狭くなります。 |
保険会社の担当者 | 不要 自社商品に精通した担当者が詳しく説明してくれるため、保険知識は不要です。 | その保険会社の商品しか加入できません。 |
保険ショップ (保険代理店) | 不要 複数社の商品の特徴や違いを説明してくれるため、保険知識は不要です。 | ほとんどのショップが複数社の商品を扱っているため、いろいろな保険会社の商品を比較しながら提案を受け加入できます。 |
訪問型のプランナー (保険代理店) | 不要 複数社の商品の特徴や違いを説明してくれるため、保険知識は不要です。 | 保険ショップ同様複数社の商品を扱っているため、いろいろな保険会社の商品を比較しながら提案を受け加入できます。 |
ポイント
上記加入経路のどれを利用して加入しても、基本的(同商品同プランの場合)に保険料に違いはありません。
ネット申込みもよいが相談がおすすめ!

WEBサイトから保険に加入すれば人と会うこともなく、都合の良い時間に申し込むことができます。普段のネットショッピングと同様に加入できるのは大きなメリットです。ある程度保険の知識がある人、勉強する予定の人は、まずネット加入を検討してみるとよいでしょう。
しかし、ネットからだと入れる商品が限定されていたり、いざ申し込もうとすると保障内容や保障の設定額について迷いが生じたり、告知の仕方がわからなくなったりしがちです。
また複数商品を比較したいときは、それぞれの保険会社で見積もりをしなければならず、比較しにくいというデメリットもあります。そんなとき、保険代理店に相談すると、保険について詳しく説明してもらえ、あなたのニーズにあった商品やプランを提案してもらえます。申込についてのサポートもお願いできます。
ポイント
そのため、定年退職後に保険を見直す場合には、保険相談がおすすめです。
まずはどんな保険が必要か?から
プロに聞いてみましょう
老後の生活資金や相続について事前に準備しておくことも大切です。