NISA口座を放置したらどうなる?初心者におすすめの活用方法

NISA

公開日:2025年5月15日

nisa口座開設後 放置 どうなる

NISA口座を開設したものの、「そのまま放置している」「どうすればいいかわからない」という人は多いのではないでしょうか。本記事では、NISA口座を放置した場合の影響や、非課税枠の仕組み、活用の方法を初心者向けに解説します。この記事をきっかけに、NISA口座を活用して資産形成を始めてみましょう。

NISA相談ページ

NISA口座を放置するとどうなる?

NISA口座を開設したあとに放置するとどうなるのか、口座管理手数料がかかり続けてしまうのではないか?と心配している人もいるのではないでしょうか。

この目次でわかること

NISA口座を放置した場合にデメリットはある?

NISA口座を放置した場合にデメリットはある?

まず結論からいうと、 NISA口座を開設して放置しても、口座管理手数料がかかり続けるということはありません。

ですので「放置してもデメリットはない」と言えます。放置するとデメリットやリスクがあるというよりも、 「せっかく口座を作ったのにもったいない」というイメージ です。

非課税枠を無駄にしないために

NISAのメリットは、なんといっても非課税の税制優遇を受けられることです。この税制優遇について詳しく見てみましょう。

この目次でわかること

NISAの税制優遇メリット

つみたて投資枠と成長投資枠の非課税枠

NISA口座を放置するともったいない理由

非課税枠を使うべき理由

NISAの税制優遇メリット

まずはNISAの税制優遇のメリットについて簡単に確認します。

通常、投資をして利益を得た場合は利益に対して20.315%の税金が課されます。NISAの場合、これが非課税になります。

約20%かかるはずだった税金がかからないというのは、かなり大きい税制優遇 ですから、NISAは注目を集めているわけです。

NISA相談ページ

つみたて投資枠と成長投資枠の非課税枠

非課税にできる投資額には上限が設定されていて、つみたて投資枠では年間120万円、成長投資枠では年間240万円まで投資をすることができます。

生涯に利用できる投資上限額も設定されていて、 成長投資枠では1200万円まで、ふたつの枠をあわせて1800万円まで投資することができます。 この生涯投資枠は売却すると、売却した分はまた投資することができます。

NISA口座を放置するともったいない理由

年間の投資上限額は年単位で区切られているので、次の年になればそれぞれ120万円と240万円までまた投資できるようになりますが、 使わなかったからといって枠を次の年に持ち越せるわけではありません。

つみたて投資枠と成長投資枠をあわせれば年間360万円まで非課税で投資できますが、逆に言うと年360万円以上を投資したい場合には、 上限額を超えた分には税金がかかります。 これが「NISA口座を放置するともったいない」と言われる理由です。

つまり、まとまった大きなお金があって、資産運用のために投資に回したいという人の場合、 NISAを使って数年に分けて投資をした方が非課税のメリットを最大限受けられる ということです。

非課税枠を使うべき理由

NISAを使わずに投資をする場合、前述したように利益を得るとそれに約20%の税金がかかります。

つまり、 売却したときの利益だけではなく、分配金が出た場合にも、そこに約20%の税金がかかります。 NISAの場合、この分配金も非課税 になります。

分配金を元本に組み込んで投資を続けていく場合、複利的な効果が大きくなります。これはNISAが非課税ならではのメリットです。おもに成長投資枠で投資できる金融商品に分配金が出るタイプのものが多いです。

NISA相談ページ

初心者におすすめの投資方法

NISA口座は放置せずに活用した方が良いことを確認してきました。次に、なにから始めたらいいかわからずに二の足を踏んでいるという人に向けて、おすすめの投資方法を紹介します。

この目次でわかること

つみたて投資枠を利用して始める

リスクを抑える分散投資

初心者におすすめのリスクが低めの投資信託を紹介

成長枠投資を利用する場合

つみたて投資枠を利用して始める

NISAで投資を始める投資初心者の場合は、 まずはつみたて投資枠を利用することがおすすめ です。

NISAで投資できる金融商品は金融庁が設定した厳しい要件をクリアしたものに限られています。その中でも、つみたて投資枠で投資できる商品はリスクが低めで、手数料となる信託報酬も低めに設定されているものが揃っています。

つみたて投資枠で購入できる金融商品には「インデックス型」「アクティブ型」「バランス型」の3つのタイプがあります。

3つのタイプの投資先と特徴

資産が減るリスクを少しでも回避したいという人は、「インデックス型」か「バランス型」 を選ぶと良いでしょう。

リスクを抑える分散投資

リスクをなるべく抑えたい場合、分散投資をする必要があります。 分散投資とは、その名のとおり、投資する対象を分散する こと です。

株式投資を例にして考えてみましょう。

持っているお金をすべてひとつの会社の株に投資していた場合、その会社の株価が下落してしまったら自分の資産も減ってしまいます。このときに1社ではなく10社など、複数社に投資していれば、「こちらの会社は株価が下がったけどあちらの会社は株価が上がったから、自分の資産全体でみたらマイナスにならなかった」ということがあります。これが分散投資でリスクが下がる理由です。

そして、投資信託というのは、投資のプロが投資対象を選んで組み合わせています。つまり、つみたて投資枠を利用して投資信託を利用すれば、その時点で分散投資ができているということになります。

初心者におすすめのリスクが低めの投資信託を紹介

分散投資を考える場合、もうひとつ考えた方がいいのは 国(地域)を分散させること です。

たとえば、日本の会社だけに投資をしていた場合、複数の会社に分散投資をしていても、日本全体が不景気になってどの会社も業績が悪くなってしまったら、資産は減ってしまうかもしれません。ひとつの国だけに絞って投資をするのはリスクがあるということです。

そのリスクを回避するために投資信託の運用会社は、複数の国(地域)に分散して投資することができる金融商品を多数用意しています。その中でも人気なのが「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」です。

全世界という名前がついているように、47カ国の株式に分散して投資ができます。「オルカン」という言葉は最近よく聞くようになりましたが、これはオール・カントリーの略なのです。

成長枠投資を利用する場合

つみたて投資枠の年間上限額以上に投資したい、せっかくなら成長投資枠でも投資をやってみたいと考える人も多いでしょう。

成長投資枠では、つみたて投資枠よりも幅広い金融商品に投資することができます。 成長投資枠を利用すれば、積立もできれば、一括購入もできます。

ただし、売買できる年間上限額が設定されているので、 デイトレードなどの短期的な使い方には適していません。 よく成長投資枠では、一括での投資しかできないと思い込んでいる人がいますが、積立投資を利用することもできます。

つまり、つみたて投資枠と同じ使い方をすることもできるのです。成長投資枠で投資できる金融商品のすべてがリスクが高いというわけではないので、投資初心者で資産が減るリスクが怖いと感じるならば、つみたて投資枠と同じ商品も選べるので、そちらに投資するのもいいでしょう。

まとめ

NISA口座を放置していても、ペナルティや手数料は発生しません。しかし、非課税枠を活用しないのは非常にもったいないと言えます。今回の記事を参考に、積立による長期的な資産形成や分散投資といった方法で、リスクを低くしながらNISA口座を活用し始めてみましょう。

執筆酒井 富士子

経済ジャーナリスト/金融メディア専門の編集プロダクション・株式会社回遊舎 代表取締役。日経ホーム出版社(現日経BP)にて「日経ウーマン」「日経マネー」副編集長を歴任。 リクルートの「赤すぐ」副編集長を経て、2003年から現職。「お金のことを誰よりも分かりやすく発信」をモットーに、暮らしに役立つ最新情報を解説。近著:「知りたいことがぜんぶわかる!新NISA&iDeCoの超基本」楽天kobo電子書籍awardの大賞を受賞。

NISAの仕組みとは?

資産形成始め方

無料相談を予約する
相談キャンペーン実施中!
無料 資料請求する
チェックした商品の説明を聞くなら無料 オンラインで相談する